ユニゾンができないきみが捨て去った孤独のゴミは愛おしかった(12首)
寂しいから次の予定を作ろうねかき消しはしない今日の指切り
くそくらえ言葉なんてと書きなぐり言葉を夢中で叫び続ける
投げ捨てていったバトンは預かっておくからヘイトは絵で塗りつぶせ
スラングも流行の言葉も消費して黙らずにいる「声を閉ざすな」
放ちたい言葉があるから右の手ででぎゅっと握ってお守りにする
傷口を乾かさないし黙らないなんとでも言えこれが本気だ
ユニゾンができないきみが捨て去った孤独のゴミは愛おしかった
言葉など死ねと別れて言葉しかないとまた抱く愛憎劇か
管理してほしい弱さと振り切れる強さの二人合わせて自分
唯一無二?独自の世界?なんだそれ、誰もが違う人間なんだよ
飛び越すのやめたハードル邪魔だからひとつ残らず丁重に蹴る
ノルタルジーは敵!センチメンタルも敵!紡いだ「今」が僕らの強さ