続・透明色(ぞく・とうめいいろ) 詩 / 曲 成宮アイコ
明日はもうないと思って息をじっと止めていた
ここから見えるものは 開けられないカーテンと開かないドアノブ
ここから見える景色を リコーダーで殴り殺したいとさえ思っていた
すれ違う人の呼吸にさえ 怯えて泣いていた動けなかった
すれ違う人の呼吸にさえ 怯えて泣いていた動けなかった
思い出はまだ遠く 思い出すことをしてあげられない
忘れてしまった時間 捨ててしまった会話や言葉
埋め立てようと思っていたけど
このまま思い出が音を立ててしまいそうです
分からない記憶探しの日々 空っぽの自分つなぎとめて
分からない記憶探しの日々 空っぽの記憶つむぎながら
明日は見えなかったけど
可能性とは想像力のことです
教室に向かう階段の最後の一歩
引き返して逃げたままでした
胸の中にある暗闇は 小さくなりたいと願いました
胸の中にあるその声を わたしはいつも感じています
いつか帰ってくるだろう 幼いころなくした自分も
きっと帰ってくるだろう 「大丈夫、ここで待っています。」
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