きみの無言の機関銃は この夜をぶち抜いて明日を守る(2017年版)

 
(2017年のライブからはこのバージョンを読んでいます)
 
 
いま、みなぎろうとする何か得体のしれないものが体の芯にあることを
いま、ともしびをあげようとする泣きだしそうな心の芯にあることを
 
 
不思議なくらい命のことを考え続けています
もしかしてこれはあの子からの伝言なのかもしれません
命の重さが、年を増すごとに思い出と一緒に重たくなってゆく
重たくて重たくて、重たくて苦しくてもう抱えきれない
自分の命も、あなたの命も、いつか恨んだあの人の命だってそうだ。
ほら、どうしたって涙が出るんです。
 
 
いなくなりたいと思う夜や、悲しみしか見えなくなる時間を追い越して
心や想いを、迷うことなく愛せるように。
 
 
あなたが寝かされていた方舟の淵に手をかけてぼんやりと眺めたわたしに、
あなたのお母さんが背中をなでながら言ってくれた。
「アイコちゃん、この子のぶんも幸せになって」
ああ、重たい。重たいバトンだ。
でもその言葉を、重たい命のバトンを
一生抱えて生きていこうと思えたんです。
わたしはいまだお墓参りにいく勇気もないけれど、
あの子の後を追うことはしないつもりです。
 
 
命をもってるあなたは強いです。
命をもってるわたしだって強いです。
心臓が勝手にドクンドクンと強い音を鳴らしているから、
だからあの夜、弱くていいから強く生きようと思ったんです。
それは思い出の中の真夏の夜、
生活のにおいのしないあの子の部屋。
わたしたちはお互いの幸せをつくる場所でいようねって笑ってから
一緒にボニーピンクのヘブンズキッチンを歌って、
これはわたしたちが一緒にいるときの歌だって決めた。
ヘブンズキッチン、ねえ、幸せは作り続けるはずだったのに。
だけどね、消えてしまったつらい思い出の数だけ、
わたしが生きて来た証にもなる。
 
 
ほら、いなくなってしまったきみがぶっ放してる無言の機関銃は
この夜をぶち抜いてわたしたちの意思を守るだろう。
だからわたしは、その意思がかき消されないように、黙らないでいるね。
この世界で言っちゃだめな言葉がどんどん増えても
このままどんどん増えても、
わたしは絶対絶対絶対に、黙らないでいるね。
あの日のわたしたちの想いがかき消されないように、黙らないでいるね。
あなたの気持ちがかき消されないように黙らないでいるね。
YouTubeに勝手に不健全にされてしまうライブを続けていくね。
感情消さないぞ、黙らないぜ、黙らないぞ。
わたしは、絶対に黙らないぞ。
 
 
生きていれば出会える。
生きていればきっとこうして出会える。
どうしようもなく嬉しいことや死にたくなるような悲しいことに。
生きていれば出会える、だから、ゼロにして消えてしまわないで。
 
 
運命はぶちやぶるものです
だからどうか隠さないで、いなかったことにしないで
運命とは自分の手で穴をあけて無理にでもつかみとるものです
だからどうか、もう誰も死なないで
 
 
死なないでね
 
 
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