ほしくずノート 詩 / 曲 成宮アイコ
押し込めた怒りを捨て
閉じこめた自分を守って
消しきれない死のにおいは
抱きしめられたときに消えました
言葉だけ美しくしても
真実は曲げられない
変わって行くはずの自分の自分に乗れずにいたけど
勝とうとは思わない 思えば自分には勝てない
僕が手をのばしきみの手をつかんでも
何も変えられないとしても
きみがいてくれたそれだけで僕はずっと、もうずっと
「それだけじゃ、だめかな?」
変わらないことを嘆くより
すぎたとき心に残るように
はりめぐらされた糸の中で
いつか思い出せるように
信じたいものと信じられるものは
時にどうして違うの
前だけ向きたかったのに
消えてゆく会話はほしくずで
感情は音となって交わされるとしたら
生きてゆくことがそれを書きとめる特別なノートかもしれないな
僕が手をのばしきみの手をつかんでも
何も変えられないとしても
きみがいてくれたそれだけで僕はずっと、もうずっと
「それだけじゃ、だめかな?」
僕が手をのばしきみの手をつかんでも
何も変えられないとしても
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