美しい自尊心

 

「3月17日
うけるーとか言ってほんとはうけてない わたしはちゃんと傷ついてる
言葉なんていつの間にかなかったことになってる
わたしだけまだこのはなしをしてる
はい、今から終わりましたーなかったことになりますー、という
合図でもあればいいのに
これを空気を読むと呼ぶのだろう
だからわたしは一生、お前空気読めよと言われるんだと思う
それでもわたしたちは、他人の不幸を願うよりも一緒に幸せになろう」

 
iPhoneの灯りじゃとても照らせない境界線を連れて生きてる
 
こんな壁なんてないほうがいいよね、と、
わたしたちが積み上げた壁を 満面の笑みで壊そうとするのは
いつも外側にいるひとたちだった
ここにいるわたしたちの気持ちは見えていないかのように
 
誰かの壁を勝手に取っ払おうとしないでほしい
誰かが壊そうとしたその壁はシェルターだった
 
いつも泣いているみたいに見えるあなたの顔だけが
先が見えないわたしたちの夜をつなぎとめている
 
だからわたしはせめて、この境界線にあるこの壁のドアを探してノックをしたい
あなたがその壁を作った経緯や、ドアの鍵についての話が聞きたいんだよ
 
いつも泣いているみたいに見えるあなたの顔だけが
みんなが咎めるわたしたちの人生ををつなぎとめている
 
壊されていくこの壁を守ろうとした あなたの自尊心はとても美しかった
あなたの自尊心は、とてもそれはとても 
あなたの自尊心は あなたの自尊心は
あなたの自尊心は、とても 美しかったよ
 
だからわたしは
だからわたしはせめて
境界線に壁があったらその壁のドアを探してノックをしたい
壁を作った経緯や、ドアの鍵について話が聞きたいんだよ
 
どんないい言葉よりも、どんなきれいごとよりも
わたしたちが大丈夫でいることが何よりも大事
わたしたちが大丈夫でいることが
だから、他人の不幸を願うよりも一緒に幸せになろう
わたしたちは一緒に幸せでいよう
 
iPhoneの灯りじゃ足りない人生も 今日は照らせるわたしは満月
 
壊されていくこの壁を守ろうとした あなたの自尊心はとても美しかった
誰かが壊そうとしたこの壁を守ろうとした
誰かが勝手に怖そうとしたこの壁を守ろうとした
あなたの自尊心は、とても 美しかったよ
 
 
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