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色褪せた空にも見えるものはある呟いてみた新宿雑踏(12首)

 
ー10代のころのノートよりー

 
 

色褪せた空にも見えるものはある呟いてみた新宿雑踏

 
 

切なさを含む痛みを明日もまた喜びとただ呼べるだろうか

 
 

野心家は瞬時に色付き罪人になりうる可能性を秘めてる

 
 

さよならはコーヒーカップ思い切りひっくり返したような暗闇

 
 

悲しいのは何を言っても音になり削り取られて消えうせること

 
 

ネバーランド行けないままで生きちゃって履歴書の中身重み増してく

 
 

憶測も例えばも気のきいた言葉も消えてしまえばろうそくと一緒

 
 

歩いても風は切れない走っても風は切れないこれは勝負だ

 
 

だけどでも望む一歩は遠すぎてその長距離に泣きそうになる

 
 

時間から切り離そうと泣きながらテレビを叩き壊したあの夜

 
 

時間とは飲み干した強いアルコールみるみる蒸発 していくように

 
 

本当は諦めてきたのではなく諦めたふりしてただけなの

 

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